私たちの想い
お二人がこの職業に就くことを決めた経緯をお聞かせ下さい。
欣三 代表
この愛知屋は、私の父が初代で、開業してから43年目(2010年11月現在)になります。私は二代目なんですが、当初、継ぐ気は全くなかったですね。何か具体的にやりたい仕事があったわけではないのですが、肉屋ではない、何か他の仕事をやりたいとは思っていたんです。それでも、なんとなくかな(笑)。そのまま自然な流れでサラリーマンになるわけでもなく、親父の跡を継ぎました。
愛知屋の由来ですが、父の修業先が「愛知屋」さんだったんです。修業を終えた父が、暖簾わけという形で「愛知屋」さんの名前を頂き、うちの店名になりました。
高志 若旦那
実は私も父と同じく、継がないだろうと思っていました。その頃は音楽に打ち込んでいて、仲間とバンドを結成して活動していたんですよ。音楽の道に進んでプロとして活動したい!なんて思っていましたね。その頃は根拠のない自信があって(笑)。結果、見事に打ち砕かれたわけですが…(笑)、そんな時に店のことを考えたら、「継ぐなら俺しかいないよな」と、自然と思ったんです。
音楽から肉屋って、業界も職種もガラリと変わりましたが、特に心持ちで変わった部分や、考え方が変わったこともなく、継ぐ上での不安はありませんでしたね。強いて言うなら接客ができるかなと思ったぐらいです。
【欣三 代表】
特に「継いでくれ」なんて言ったこともないし、「継いで欲しい」とも思っていませんでしたが、結果的に今は、一緒に店をやるようになっちゃいましたね。「一人前」なんて言うにはまだ早いけど(笑)、一緒に切り盛りしていくには心強い、良いパートナーですよ。